2016/07/26
少子化で受験世代の人口が減る中、「学都」と呼ばれる仙台圏の大学が、受験生向けの大学内覧会「オープンキャンパス」に趣向を凝らしている、と河北新報(7/23)が報じた。同紙によれば、遠方からも参加しやすい仕組みを設けたり、特典などを組み合わせて魅力や入試概要を分かりやすくPRしたり内容はさまざま。開催は高校生が夏休みを送る7~8月にピークを迎える。遠方からの参加者にホテルの無料宿泊サービスを提供するのは東北文化学園大だ。「仙台の街も見学してもらえる。その上で大学を選んでほしい」と狙いを説明する。東北各地から無料送迎バスも運行する。
東北福祉大は参加者に、興味が持てた学科や学生生活について書き込める「福祉大ノート」を配布。学内を回ってスタンプを集めるとオリジナル図書カードがもらえる特典を用意した。宮城学院女子大は、食品栄養学科の学生が仙台みそ、玄米など地元食材を生かして企画した弁当を無料配布。受験生を引きつけつつ、学科のPRにつなげている。来春の入試に書類や面接などで選考するアドミッション・オフィス(AO)方式を導入する宮城大は、教員と学生が受験の流れを実演する。18日にあったオープンキャンパスは、100人収容の教室に立ち見が出るほどにぎわった。